2011年4月19日火曜日

東京株式市場?大引け=3日ぶり反落、世界的に調整色強まる

日経平均 日経平均先物6月限 
終値    11102.18 -171.61 終値    11090 -180
寄り付き 11230.53 寄り付き 11230
安値/高値 11084.72─11230.53 安値/高値 11080─11240
出来高(万株) 222185 出来高(単位) 74051
 [東京 16日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は3日ぶり反落。前日比150円を超える下落となった。前日の欧米株は高値を更新したものの、取引終了後に決算を発表した米グーグル<GOOG.O>が材料出尽くし的な売りから時間外取引で下落。
 米株先物やアジア株も下落し、世界的に調整色が強い展開となった。為替がやや円高方向に振れたことも嫌気され、広い銘柄に利益確定売りが出た。国内機関投資家などからの売りに押されたが、25日移動平均線付近では底堅さも見せた。
 東証1部騰落数は値上がり320銘柄に対して値下がり1256銘柄、変わらずが96銘柄。東証1部売買代金は1兆5102億円だった。
 グーグルの第1?四半期決算は23%増益となり、アナリストの予想平均を上回っただけでなく、市場の最も強気な予想をわずかながらも上回ったが、株価は時間外で下落。市場では「一部の投資家は決算が市場予想をより大幅に上回ると期待していた」(エドワード?ジョ?ンズのアナリスト、アンドリュー?ミードラー氏)とされ、相当強気の予想が支配していたとみられている。
 日本だけでなくGLOBEX(シカゴの24時間金融先物取引システム)で米株先物(S&Pは)が軟調となったほか、香港や上海などアジア株も総じて下落し、世界的に調整ムードが強まった。市場では「週末の後場で手じまい売りが優勢になっている。人民元切り上げ観測などによる円高圧力がかかっていることもあり上値は重いが、1万1000円近辺の下値では押し目買い注文も厚い」(準大手証券トレーダー)との声が出ていた。
 為替市場で円高が進みドル/円が92円台にまで下落したこともあり、ソニー<6758.T>やキヤノン<7751.T>などハイテク株の一角が売られた。ソフトバンク<9984.T>も安い。ただ楽天<4755.Q>などは小幅高となっており、ネット関連株がすべて軟調というわけでもない。
 みずほ投信投資顧問?シニアファンドマネジャーの岩本誠一郎氏は「インテルやグーグルの決算は期待通り非常に良かった。注目したいのはローエンドの製品増加が止まり、高付加価値の製品やサービスの売り上げが伸びていることだ。日本でも今後、スマートフォンや『iPad(アイパッド)』などネットワークにつながった製品の増加が期待されるだろう。コスト削減による増益という段階から売り上げ増加による増益という息の長い業績回復基調が期待できる」と指摘していた。
 日経平均は後場に下げ幅を広げたが、25日移動平均線(1万1024円12銭=15日時点)付近では下げ止まった。市場では「好調な企業業績が発表される間は、短期的な押し目はあっても底堅いとみている。チャート的にも引き続き右肩上がりのトレンドは崩れていない」(証券ジャパン?調査情報部長の大谷正之氏)との指摘があった。
 米国では来週以降も企業決算発表が相次ぐ。景気回復を背景に好業績を発表する企業が多い見通しだ。過熱感を冷やすために株価の調整が続くのか、それとも格好の押し目となり、様子見の投資家を誘い出すのか、注目される。
 個別銘柄では、東京エレクトロン<8035.T>が続落。2011年3月期の連結営業損益が600億円前後の黒字(前期推定は45億円の赤字)と大幅な改善となりそうだと一部で報じられたが、売りが先行した。米半導体大手のインテルの好決算を受けて先行して買われていただけに、材料出尽くし的な動きになった。
 一方、前日まで6日続落していた東急リバブル<8879.T>は反発。6日に付けた年初来高値934円を更新した。15日に発表した2010年3月期利益予想の上方修正を好感した。連結営業利益は19億2000万円から32億4000万円、連結当期利益は8億2000万円から17億4000万円に増額した。不動産販売の案件を厳選したことで売上高は予想を下回ったが、営業費用の削減が進み利益が上振れた。
 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

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引用元:アラド rmt

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